Back to index (戻る)



日産の車をもう一台買った。
毎夜のことだが、仕事でくたびれた体を癒す為
オクを見ていたら、プリメーラ20Vが出ていたのだ。
日産SRエンジンの集大成、SR20VEを積んだ希少車。
前から気になってカタログは持っていたのだ。
しかし、このデザイン、デカさ。迷う気持ちも勿論あった。
ネットで関連の記事を調べる日々。
そんな時、中古車屋、カーセンサーネットだかグーネットだかで
オクよりも安い20Vを発見。
手持ちの有り金全部叩けば買える値段だった。
オクの車はやめて
たまには中古車屋から買ってみるか。

今まで中古車屋から買った車では
大ハズレを引いた事がなく(と言っても過去2回しかないが)
昔々に買ったPF60ジェミニZZ-Rは実に程度の良い車で
9年間乗り続けた。
その後買ったインプレッサクーペWRX-STI Ver3は
車検を切ってあるが未だ持っている。

今日やっと納車になった。予め車庫証も準備してあり
早速速攻で名変に行ってきた。


乗った感じは、普通の車。良い意味で。
先日のレガシィ2.0Rとほぼ同じ大きさ、重さ、パワーだが
レガシィほど鈍くない。


SR20VEエンジンは2000回転以下でトロトロも走れるが
踏めば瞬時に反応する。
レガシィと同じデュアルマスフライホイールだが
こちらの方がずっと良くできている。
各部ノーマル。変な車高調とかが憑いてなくて良かった。
純正バネ+KYB SRスペシャルの足は適度に締まっている。
これはセダンだけれどスペシャリティカーなのだ。
外観、デザインを楽しむ車だろう。


元のアイデアは恐らく初代プリウス
一体の塊感を出したモノフォルム+センターメーター
しかしプリウスよりも良くまとまっている。
今見ても他とは違った格好だが
室内は広く明るい。

7700rpmからレッドゾーンのタコメーター。
積算計上の距離は5万kmと少し。

かつて乗っていたSVXに匹敵する巨体故に軽快な走り、とはいかないが
204ps、21.0kg-mのパワー、トルクで1330kgの車体を普通に走らせることができる。
当時の日産新開発6速MTは、リンケージではなくワイヤー作動なので
節度感こそ無いが、よく吟味されたちょうど良いギヤ比で気持ちよく走らせることができる。
メーカー純正の状態でステンレス等長エキマニ、専用大径マフラーなどが装着される。
静かとは言えないが煩くはない。電子スロットルも違和感はない。

ハンドリングは、巨体の割りにはよく曲がる。曲げられる。
215/50R17というデカいタイヤのおかげでドタバタ感が少々ある乗り心地だが
山道のコーナーでもしっかり踏ん張り破綻はない。アクセルを踏み込めば
頭が入っていくのだ。FFのハンドリングのお手本のようなものだろう。
ブレーキも現在ノーマルだが必要充分だ。

純正以外の物が装着できないオーディオだが、
その純正CDプレーヤー、スピーカーシステムはCD-Rも再生でき、なかなか良い音だった。
レガシィのマッキンは名前ばかりでカスだったのに。雲泥の差だ。

この車、随所に当時の未来を先取りしたように見えるが
旧来からの良いところ、例えば運転席、助手席、トランクが鍵で開けられる
(つまり助手席の鍵穴を省略してない)
キーも普通の形状なので鍵屋さんでスペアキーが作れる
これだけでもとてもありがたいのだ。
普遍的な部分の使い勝手は損なわないでもらいたい。


この車はセカセカイライラして乗る車ではないだろう。息抜きにゆったり走らせる。
いいエンジンとハンドリングを味わいながら
疲れたら音楽もいい。
当分のお気に入りだ。

2021.1.10

ブレーキパッドを交換した。理想の車に近づいた。

まずジャッキアップしてウマに乗せ、タイヤを外す。

フロントショック

リヤショック。KYBのSRスペシャルに交換されていた。

まずフロントブレーキ。キャリパー、パッドを外してみる。

フロントキャリパーは大径1pot 片押し式。やはりコスト重視なのか。効きはまあ充分だ。





おなじみのプロμパッド(緑色)に交換する。





フロント完了。(実は結構面倒な細かい作業があった)
この後、リヤを交換。




リヤのキャリパーを外す。この車もサニーと同じく、リヤディスクブレーキは
パーキングブレーキ内蔵式。なのでこの片押しピストンを戻すのに
サニーの時に使った特殊工具を使う。 (以下写真略)




この車のブレーキ液タンク。クラッチも油圧作動なのでこの液タンクはクラッチレリーズ
用のタンクも兼ねる。トヨタのアレックスがこの方式だった。という事は
ブレーキ液系統に異常が発生するとクラッチまでパーになるのだ。コストダウンか。
こういうのを見ると萎える。残念。


今のところプリメーラは快調に走っている。この車は乗ってナンボの物で
写真で見るのが一番奇妙に見える。
実物は写真ほど妙ではない。乗って運転してみれば、普通に良い車だと気が付くのだ。


追記;

少し時間があったので、ハンドル、シフトノブを交換した。4×3ベルトも付けた。
よく馴染んだ服のように自然に着こなすように走ることができる。
ハンドルを変えただけでも随分変わるものだ。
空調パネルは何だか訳の分からない電気ポットみたいのがついているが
その為、フルオート以外のモードにする気にもなれず
面倒な事は車任せにして、疲れたらいい音楽でも聴きながら
あとは運転に集中するだけなのだ。
車に乗る上で一番肝心な「運転」という操作
これは自動化してはいけない。

運転席に収まれば、絶えず四方に注意を払い
ハンドル、シートからも路面の状況を読み取り
エンジン音を聞いて車の調子を確かめながら
自分の手足を使ってハンドルを回し
クラッチを踏みシフトレバーを自分の手で動かして
アクセルもブレーキも自分の意志で踏み込むのだ。
これらの操作だけは車任せにしてはならないのだ。
この車は、それができる。当時の最新技術、ギミックを
用いながらも大事な部分は人間が操作するように
できているのだ。この時代が最後だろう。
クルマらしい車。

自動運転クソ喰らえ!

備忘録 '21.3.12 エンジンオイル、エレメント交換しました。


先日、作り付けのナビ画面から「充電系統に異常が発生しました」コールが出たので
オルタネータをリビルト品に交換した。サニーでお世話になっているディーラーにて
その際、サーモスタットも交換した。全部で6万円。

生活に余裕が無くなり、もう手放そうかとも考えている。しかし
乗ってみれば、いい車だと分かる。ほぼフルノーマル
ヘッドライトさえHIDでなくハロゲン球という仕様は、もう探しても出ないだろう。
クソみたいな車高調短サス、車検通らないLED電飾とかが憑いてないのは貴重なのだ。

走行距離も少ないので各部はまだしっかりしている。

 

'21.6.某日

とうとう手放してしまった。

乗ってみて初めて分かる事がいろいろあった。
2L4気筒エンジンで1.3トンの巨体を動かすのだ。
そんなに魔法のように燃費が良い筈がない。
どんな高効率を謳うエンジンでも、結局は当たり前の燃費に落ち着くのだ。

とは言え
乗り心地もハンドリングも優秀だった。
日産の技術は相当高い事も分かった。
デカい図体だけれど操って楽しい部類、よくできたスポーツセダンだった。
広い駐車場でも絶対間違えない見失わない存在感
よく回るエンジン、マフラーからの心地よい排気音
同乗者から文句の出ない広く快適な室内。
色々なストレスが煮詰まった夜
通りや山を流して走るだけで、そのハンドリングを味わい
NAの気持ち良いアクセルレスポンスを味わい
腐った物がすーっと消えていくのだった。

今サニーに乗っているが、サニーでは味わえない物が沢山あった。
サニーの美点は、プリメーラよりはコンパクトで小回りが利き
燃費も若干良い事ぐらい。どれも大事な事だが。

絶妙なハンドリング、エンジン音、操っている感覚。
いい思い出をありがとう。


追記: じわじわ来るプリメーラロス

 


ハンドリング エンジン音を味わいに ただ走りに出た事も幾度あっただろう。
走るだけでリラックスできた。

 

22. 1 追記

昨年の今ごろは煩わしい仕事に追われながらもプリメーラを満喫していたのだ。
完成された究極のハンドリング、下から力がありよく回るエンジン
リラックスできる快適な室内。
今、プリメーラ20Vに乗れる人が羨ましい。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

Back to index (戻る)

 

 

inserted by FC2 system