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カワサキ KL250R その2

前回、買って2か月で ろくに走りもせず手放した
KL250R、悔しいのでもう一度入手した。
またオクで超怪しい物を。

前回の車体はフレームNo.500番台の最初期型だった。
今回は23,000番台 恐らく’87年型であろう。
タンデムステップの取り付けがスイングアームから
フレームマウントになる。

前回の物は全体に汚くペンキを塗られていたので今回は錆、劣化は承知の上で
変に塗られていない物をゲットした。燃料タンクがまともだった事、変なリヤボックス等なく
オリジナルのライダーバッグが付いていた事は幸運だった。
欠品はリヤのタンデムグリップ、シートのタンデムベルト。ウインカーもオリジナルが付いていたが
破損していたので小ぶりの市販品に交換した。

外装の樹脂部品は表面が劣化していたのでサンドペーパーで劣化層を削り落として
ホームセンターの缶スプレーを吹いた。遠目ではマシに見えるが手抜き塗装で凹凸だらけ
剥がれたらまた塗り直せばいい。大事な事は、元の姿を崩さない事。
フレームやスイングアームを緑に塗ってはいけない。

暫くアイドリングさせて電動ファンが稼働する事も確認した。

走行1万5千km。嘘か真かは不明。20年近く物置で寝ていた車体である。


バッテリーは外され、バッテリーレスキット(只のコンデンサー)が憑いていたが撤去して
ちゃんとバッテリーを装着した。KL250Rの純正品番のバッテリーはもう市販されていない。
しかし、外寸、容量の合う物を探せば良いだけの事だ。
12V 4.0Ah 外寸L=113mm、W=70mm、H=86mm


ホーンが鳴らない。原因はスイッチの接触不良。恐らく接点が錆びているのだろう。
CRCを浸透させて鳴るようにしたが、すぐまた鳴らなくなる。スイッチごと交換だろう。

エアクリーナー。エレメントはスポンジだったんですね。無事でした。


チェーン。汚れが落ちきらないがまだ使える。


スプロケもまだ大丈夫。外して掃除した。


 

リヤブレーキもまだ大丈夫だった。フロントブレーキはキャリパーごと交換した。
スポークの錆も酷いがペーパーで磨いてCRCを吹いた。

錆びたボルト類はまとめて容器に入れてサンポール漬けにして
その後 水ですすいだ後に水置換のCRC226を吹いておけば良い。
綺麗になる。

キレていたクラッチワイヤーも中古品と交換した。マフラーを外さないと
クラッチワイヤーが取れない。 錆びたキックアームはこの後ペンキで塗っておいた。

あとは ひび割れだらけでカチカチの古いタイヤ一式を交換すれば
ツーリングに行けるようになる。

おまけ

左、2か月で手放した1号車。右、今回の2号車。このナンバーは因縁だろうか。
今度は手放さずちゃんと乗りなさいという神のお告げかも。

2021.1.11 追記

カチカチボロボロだったタイヤ前後一式を交換した。
ツーリング、山へ行ける日が待ち遠しい。  → 2021.9.1 ツーリングに行ってみた

ショップでタイヤ交換作業中。

IRC GP110  あの頃と同じタイヤが似合う。

 

備忘録 '21.3.12 エンジンオイル、エレメント交換しました。


錆びていたマフラーも外して塗り直した。
今度は長く乗ろう。

'21.7.31 スパークプラグ 交換しました。

このところ始動性が悪くなった。一発の火が飛ばないようだ。
プラグを替える事にする。 が、...

KL250Rは単気筒4バルブヘッド プラグはほぼ真ん中に位置する。
つまり、奥の方にあって手が入らない。
ガソリンがまだ沢山入っていて、燃料コックはパッキンの不良でOFFにならない
タンクを外したくないのだ。
タンクを外さずにプラグ交換した例はないか、ネットで探してみた。

大変残念な事に、このKL250Rに関する情報は全くと言っていいほど
ネット上に無い。プラグ交換しましたなどという記事は遂に出てこなかった。

諦めて作業に取り掛かる。

写真の通り、プラグの前に恐らく水冷のサーモスタットハウジング
があり、その奥、プラグの手前に恐らく水温センサーがある。
誰もがプラグ交換などやりたくなくなるような構造なのだ。
バイクの寿命が尽きるまで何度も替えるスパークプラグの周囲を
何故このような構造にしたのだろう。
カワサキのバイクはプラグ替えなくていいのか?
カワサキの技術者はバカなのか?

とりあえずタンクを浮かせて18mmプラグレンチを突っ込んでみた。
しかし回せない。プラグの周囲が狭すぎてプラグレンチが奥まで
入らないのだ。手持ちの工具の中から他のレンチも試してみたが
前世期から交換された様子がない古い古いプラグは
当然コチャッキーしていて多少の力ではビクともしない。
そうこうしているうちに、浮かせたタンクがバッコンと下に落ちた。
ガソリンが漏れだしたタンクから大急ぎでガソリンを3Lほど抜いて
斜めにしてこれ以上貴重なガソリンが漏れないようにした。
ガソリンの一滴は血の一滴。

仕方ない。余りやりたくないのだが、上述の18mmプラグレンチソケットの
周囲をグラインダーで削ってやる。 このクソ暑い中、グラインダーで
暫しギュウゥウイィィーーーンと

頭が小さくなり、穴に入るようになったソケットを再び突っ込み
レンチのハンドルをパイプで延長して ゆっくり力を加え 少しずつ回していく。

何とか古いプラグを外して 新品に交換できた。

(水温センサーの配線は外してあります。)

グラインダーで削ったプラグレンチのソケットと
外した古いプラグ。

プラグ1本交換するのに何時間もかかった。
これだからカワサキは嫌だ。スズキを超える変態バイクがカワサキなのだ。
カワサキは嫌だ。 みんな これからも最高のメーカー、
スズキを選べ!スズキを買えー !!!    by 凛

21.9.1 追記
ツーリングに行って分かった事
エンジンや足回りの性能では最近のバイクに引けを取らない(と思う)
KL250Rだが、電装系、充電能力は古き良き時代、昭和50年代のバイク
そのままである事が露見した。
昔のオフ車の発電能力と言えば、エンジンの点火を補えば
他の電装系はオマケみたいな物で
そんな物外してエンデューロにでも出なさいよと言われてるようで
ヘッドライトもウインカーも一応付いてますよ、というレベル
ヘッドライトを常時点灯させて走る等は微塵も考慮されていないのだろう。

サービスマニュアルを参照すれば 各電装品の容量が判る。

ヘッドライト 35/36.5W
テールランプ 8/27W
ポジション球 3.4W
ウィンカー 23W
ナンバー灯 8W
ホーン 2.5A

この他にこの車体は水冷エンジンの電動冷却ファンも
考慮に入れねばならない。
ヘッドライトはまあ当時の標準だろう。
現車は恐らく車用?CIBIEの角型4灯の外側用
が付いている。が、リフレクターが劣化して曇っている。
あまり光量は出ないだろう。それはまだいい。
テールランプ、この大容量は何だ?
そりゃ下りでブレーキばかり使っていれば
バッテリー上がるだろう。
カワサキの技術者はバカなのだろう。
オフ車なら最小限度でいいんだよ。
ナンバー灯8W ほんと大馬鹿でしかない。
これだからカワサキは嫌だ。
スズキを超える変態バイクがカワサキなのだ。
カワサキは嫌だ。 みんな これからも最高のメーカー、
スズキを選べ!スズキを買えー !!!    by 凛

と 怒ってばかりいても仕方がないので
今回、電装類を見直してツーリングをより快適な物とする
事にした。

ヘッドライト 35/36.5W これはそのまま
テールランプ 8/27W 現車 8/23Wが憑いていたが → 5/21W
ポジション球 3.4W 現車球切れしていたので交換。容量はそのまま
ウィンカー 23W → 15W
ナンバー灯 8W → 5W
ホーン 2.5A → 市販品台湾製 1.0A
ホーンも必要電流量の少ない物に交換したら、ちゃんと鳴るようになった。

 カウルの割れた奥 新ホーン。ちゃんと鳴るのだ。

ウィンカーは純正23W用のリレーだと15W球に過電流が流れる恐れあり。
リレーも汎用市販品に交換した。
次回のツーリングは最後までウィンカー使えるといいな。


→ 次回のツーリング日記。

 

22.3.6  オイル交換しました。

凡そ一年ぶり。しかしその間の走行距離は千kmにも満たない。
今回はオイルのみ交換。エレメントは次回。

また夏の剣山にでも登りたいものだ。
のんびりトコトコと。

登りました。2022年夏のツーリング日記。

 

2023年春 林道へいきたい  最後のツーリング日記

 

足付きが良くないので普段乗りには適さずあまり走り込む事はなかったが
2年で1200kmぐらいは走った。剣山の周囲の狭い道をトコトコ走るのは
結構楽しかった。 他の単車を入手した事、林道を走るには
自分はもう少し小さいマシンで練習すべき事などから
たくさんの思い出をくれたKL250R 2号車を手放す事にした。
同じ県内の方が買ってくれたのは幸いだろう。どこかですれ違うかな。

 

最後のツーリング帰着時のメーター

 

 

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